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"What kind of scenery is Mt. Yarab?"
"How many minutes do you climb?"
"What kind of road is it?"




其の二 光から考える自然保護
“夜が暗い”ということはとても大切です。例えば、ウミガメの赤ちゃんは卵からかえると、星や月の光が海に反射することで海にかえれます。近くに街灯があると、街灯に集まってしまいます。街灯を、オレンジ色の光に替えることで、ウミガメは間違わずに海へとかえれます。この様に、光の使い方をを工夫することで自然への負担を軽減できます。アリゾナ州(アメリカ合衆国)に、International Dark Sky Association(以下IDAと表記)という団体があります。IDAは、夜の暗さを称える国際組織で、人と自然にとってより良い環境づくりを呼び掛けています。
私たちは、IDAを八重山諸島に誘致しました。夜の暗さが調査され、2018年その美しさが認められ西表石垣国立公園上空が日本初「Dark Sky Ppark」に暫定認定されました。Dark Skyは「美しい夜空」というニュアンスを含めた言葉です。暗い環境では星が綺麗に見えることからdark sky parkを日本語では「星空保護区」と訳すことになりました。少しずつですが、日本のDark Sky Ppark(星空保護区)先駆者の一員として、行政と共に八重山諸島の街灯の修繕から行っています。光から考える、人と自然が仲良くなる環境づくりを行っています。

其の三 島の音が、静けさを引き立てる
八重山諸島は沖縄本島から更に約400㎞(東京-大阪間400㎞)離れているため、同じ沖縄でありながら沖縄本島とは異なる文化が見られます。音楽1つとっても、沖縄民謡と八重山民謡は別のジャンルの音楽です。八重山民謡は600年以上前から今日までうたい継がれ、その曲の数は優に200曲を越えます。
青森県の津軽三味線の音色が、日本海の荒波を連想させる様に、自然環境は音楽に大きな影響を与えます。八重山民謡は一般的に、伝統楽器である三線(さんしん)を奏でながらうたいます。沖縄が日本になる以前の琉球王国時代、八重山諸島も琉球王国の統治下にありました。八重山民謡は基本的に、その時代に生きた人の言葉でうたい継がれるため、日本語には無い微妙な発音を大切に継承される特徴もあります。
長い間、人から人へ口伝えされ、暮らしを彩ってきた八重山民謡を、島民は“島うた”と呼び今日も話すかの様にうたわれています。五感を使って触れる大自然、そして島うた。島の音が、大自然の静けさを引き立てます。

うたくなー石垣島のツアーへのこだわり
“うたくなーのおと”をつくるための三つのこだわりをご紹介します。
其の一 すべてのツアーを島の音から組み立てる
うたくなー石垣島は、すべてのツアーを島の音から組み立てています。自然の音が美しい場所を厳選し、その時々に感じられる音や風、香りなどによって島の文化をご紹介しています。
石垣島の周りには、竹富島や西表島など多くの島があり、石垣島を含めこの島々を八重山(やえやま)諸島と呼びます。八重山諸島の海は、天然のサンゴ礁が荒い波を止める防波堤の役割をしているため浜辺には穏やかな波の音が広がります。また、八重山諸島には沖縄県で最も高い山や、世界自然遺産に登録された大自然が残ります。台風がくるたび、弱った草木は吹き飛ばされ、勢いのある草木が成長しやすい環境がつくられる循環の早い森がつくられます。そこには、多種多様な植物と共に、多種多様な生き物が育まれ、八重山諸島特有の自然音が生まれます。
創業以前から行ってきた、島の自然音からツアーを組み立てるやり方でなければ、“豊かな自然が織りなす静寂”に身を置く感動はお届けできないと信じています。